週末市場記録(米国金利)[2023.6.3w]

定期的に市場記録を付けています。

23.6.1723.6.10増減 
日経平均33,706.0832,265.174.47% 
(ドルベース)237.75231.522.69%(ドル建)
TOPIX2,300.362,224.323.42% 
NYダウ平均34,299.1233,876.781.25% 
S&P5004,409.594,298.862.58% 
上海総合3,273.333,231.401.30% 
WTI原油先物71.6870.351.89%(ドル建)
金先物1,957.361,960.59-0.16%(ドル建)
ビットコイン26,395.7125,670.242.83%(ドル建)
為替   
米ドル141.77139.361.73% 
ユーロ155.05149.753.54% 
国債先物
日本10年148.32148.090.16%
米国10年113.05113.39-0.30% 


日本株の躍進が目立ちます。
大きな要因としては海外投資家の買い越しが挙げられます。
東京証券取引所が発表している6月1週までの投資家別株式売買状況では11週連続買越しとなっています。
バフェット発言がきっかけではありますが、日銀の大規模緩和政策維持、東証の企業価値向上指導(PBR)もあり、大きく期待されている状況なのは間違いないでしょう。

13,14(火,水)に米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、利上げを一旦停止しました。
ただ同時に、予想以上の景気の順調とインフレ鈍化の緩慢さを理由に、年末までに0.5%(2回)程度の利上げを行うシナリオを示しました。
FOMCは、金利を今回据え置くことで次の行動を取る前に「追加情報とその金融政策上の重要性を評価することが可能になる」と声明を出しています。

今回の利上げ停止はある程度見込まれていましたが、年内の2回利上げに言及があることの想定は少なかったのでは、と考えます。
過去1年余り利上げが続けたことを考えると、FOMCが「立ち止まって判断したい」と考えるのは妥当と思います。
ただ、市場は年内の0.5%利上げには懐疑的で、ゴールドマン・サックスなど米大手金融機関が相次いで、年内あと4回のFOMCで利上げは1回だけとの予測を発表しました。
加えて、FEDウォッチ(米政策金利の誘導目標が変更される可能性を表した数値)でも年末12月の政策金利が5.50~5.75%(利上げ2回に相当)となる確率は6%と、FRB声明と真逆の方向性を示唆しています。
市場の対話もFRBの仕事ですが、この辺りはどのような折り合いになるのでしょうか。

米国金利政策は広く経済に影響を与えます。
株価はもちろん、金価格も(利回りを求めるため)下げる傾向になります。
個人的には利下げ環境になるまでは米国債券(高格付け社債含む)の買い場と見ていましたので、暫く続行ですが、金利政策には注意を払いたいと思います。

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