9/13に、中国不動産開発大手の中国恒大集団が経営危機に直面している旨を明らかにした、とありました。
恒大集団は、中国の経済成長に伴う住宅需要増大を追い風に業績を拡大し、2020年には中国物件販売面積で第2位となりました。加えて、事業を電気自動車やヘルスケア、映画製作やサッカーチーム(広州恒大)と多角化しました。
ただ、投資金は主に有利子負債で行われているとされ、中国住宅都市農村建設省は主要債権金融機関に9/20期限の利払い行えない見通しだ、と伝えたようです。
ニュースとして大きく出回ったのが先週ですが、下記の通り自体は以前から進捗していたようです。
●2020年9月に債務不履行の可能性が報道され、土地の在庫を減らすと発表。
●2021年6月末基準でグループ全体の負債が1兆9700億元(およそ35.6兆円)あることが確認される。
●2021年7月に本土部門の恒大地産集団の預金口座が凍結される。
合わせて、湖南省当局による販売停止に一時踏み切った影響により債務返済に疑義が生じ、株価・社債が急落。
●2021年9月に
・「理財商品」を購入した投資家が本社ビルに数百人詰めかけ、警察が出動する事態に発展した。
・「会社が前例のない困難にぶつかった。全力を尽くして経営を正常化する」と明らかにした。
・アメリカ S&Pグローバル レーティング(信用格付会社)が格付けを「CC」へと格下げ
・中国の信用格付会社:中誠信国際信用評級が格付けを「AA」から「A」へ格下げ。
・上記事由により、全社債取引停止を発表
ハフポストや東洋経済ONLINEには、デフォルトリスクは高いが課題に受け取る必要は無い/国際市場に波及するリスクは小さい、との記事がありました。
中国は日本のバブルを十分に研究し、不動産バブルを長年ソフトランディングに努めている節もあり、ネットやyoutube上では、デフォルトは相応に織り込まれている(社債は額面比約30%で取り扱われている)ので大きな影響は無い、との話も多いですが…
今日、利払いができないことでどうなるか(当局の動きも含め)、注目したいと思います。
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