ジェネリック製薬会社への投資を考え、調べてみました。
個人的なまとめとしては東和薬品(株)の購入を行いました。
(間違いなどありましたらコメントいただけますと幸いです。)
①市場規模について
・日本国内においては2018年:9,557億円、2023年:1兆2,727億円に達する見込み。
・世界では、2020年に744億ドル(当時レートで約8兆1800億円)とあり、前年比1.4%増。
・ジェネリック薬品の普及は海外の方が進んでいる。
②業界動向について
・医療費削減を目的として、世界レベルで積極導入が進められている。
・日本でも、従前の政府目標であった後発薬数量シェア80%を21年4月の時点で達成。
・新薬メーカーや外資系製薬大手、異業種からの参入も加わっている。
→加えてM&Aによる企業拡大が多く行われている。
政府のさらなる普及促進策の一方、企業によっては市場拡大性から新薬開発など新規事業に取り組む企業も出ている。
③日本の主要企業について(売上については21年3月)
1.日医工 1,882億円
a.1965年設立 富山県の企業
b.海外展開も積極的
c.2020年に製品自主回収が相次ぎ、21年3月から4月まで業務停止命令を受けていた。
d.業績/財務安定化のため、企業再生ADRによる再建検討について22年5月に発表。
e.21年3月下旬、仕様企業に業務(=錠剤製造)停止影響の調査が行われ、他社品変更が難しいことが報告された
2.沢井製薬 1,872億円(現 サワイグループホールディングスの持株会社)
a.1929年に薬局として創業し、1948年に沢井製薬が設立。大阪府発祥
b.2017年に米国企業を買収し海外進出を果たすが、22年4月に減損損失計上している
c.健康食品や他事業への進展も検討
3.東和薬品 1,548億円
a.1951年に大阪府で創業
b.多角営化の一環で検査事業へ参入予定。
c.スペイン子会社にて海外進出。ただまだ大きくは育っていない様子
d.M&Aには積極的
④私の考え
●業界について
・ジェネリック医療薬品への置換は国策だが、概ね目標達成している
・海外では相当に置換が進んでおり、拡張余地は大きくないと感じた
・先発医療薬の特許切れによる市場拡張は有り得る
・③2,3については利益率10%超であり、優良である
●銘柄について
・現状は東和薬品が良いかな、と感じる
→他二社と比べ経営方針手堅い。ただ、株価は下げ基調。
・他二社は進展中の問題解決後に検討
→③1.eより同業種間でも置換に障壁があるため、回復は考えられると判断
(参照 ①②日経テレコン「後発医療薬」 ③Suik「後発医薬品業界のランキングと概況」より)
感想として、業界進展余地はそれほど無いのでは、と感じました。
ただ、健康を扱う企業で利益率も良く、無理/無茶がしないなら手堅い業界とも考えております。
このような形で、また検討内容を記載していきたいと思います。
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